最近、衝撃的なニュースとして取り上げられている姉歯あねは建築設計事務所(千葉県市川市)による耐震データ偽造問題ですが、いつ来るかわからない大地震を前に、欠陥住居を購入された被害者の方々はさぞや御心配のことと思います。

さて、これを対岸の火事として、安閑としては居られません。

例えば、うち近所の小学校は築50年近く経っていて、大地震の際には倒壊間違いなしと言われています。が、予算が無いために耐震補強工事が先延ばしとなり、今の今まで来ています。

先日のパキスタンの大地震でも小学校が倒壊し多数の犠牲者が出ました。


そんななか、こんな商品を見つけました。
地震シェルター(有限会社エコルート謹製)

http://www.eco-rt.com/100-index.htm



地震があっても、この中に逃げ込めば50tもの荷重に耐えてくれるので、助かるそうです。
とっても分かり易い商品ですねw

この商品、楽天で売ってくれないかなぁ…。売れると思うけどなぁ。

ネットでも「地震シェルター 」で検索すると、そこそこヒットしますが、↑上記のもの程頑丈そうなのはありませんでした。

地震シェルター で検索した結果はこちら



どうにか匹敵しそうなものは


耐圧は50トン家が倒壊しても生き残る!!押入れ型耐震シェルター「SSX頑固シリーズ」

←ですが、ごらんのように狭いですし、値段がべらぼうです。
     (ちょっと男二人が寝そべってる図は如何なものかと思いますが…(笑))
しかも「パンチングメタル構造なので耐圧は50t」と書かれていますが、この「パンチングメタル構造」というのはなんでしょう?

 これは鉄板に等間隔に無数の穴を穿ったものです。これはどんな特性のあるのでしょうか? 押入に入れることを前提としているので、通気性は良いように思いますが、本来の性能である剛性がUPするとでもいうのでしょうか?
調べたけどよくわかりませんでした⇒参考:パンチングメタル解説

重量の軽減化には貢献しそうですが、剛性から言うと、鉄板の方が頑丈そうに思えるんですけど……どうなんでしょうねぇ


一方、冒頭に掲げたエコルート社製は
当社1100シェルターに使用している角パイプは1本当たりの座屈荷重は計算上6193kgで座屈致します。
ブレスの応用構造が加算されますので耐荷重は楽に50トン以上ということが出来ます。(他社はこの様な表現をしています)
しかし、弊社は安全具ととらへ、単純耐荷重で表記する事は誇大表現になりかねないため、2階が落下してくる際の加速度や安全率を見越し3分の1以下の数値を確実な性能とし対抗荷重15トンと表記しています。

と説明しており、ちょっと誠実さを感じてしまいました。
だから、この耐圧50tとは言っても、耐圧は50トン家が倒壊しても生き残る!!押入れ型耐震シェルター「SSX頑固シリーズ」で言う所の「耐圧50トン」も同様に考えなければならないと思います。


また、冒頭に掲げたエコルート社製のは、その主張によると、

家屋倒壊に至ると、床とテーブルの間がサンドイッチのようになり、もしそこに人がいたら恐ろしいことにな

る とのことです。つまりシェルターは頭の上だけでなく足下も頑丈でなければならない、といっています。成る程道理です。

この点を考えると、



自宅にシェルター(地震時の避難場所)が簡単にできる!
耐震シェルター SSX頑固シリーズ テーブル型
158,000円


などは如何に5本足で、30tまで凌げるとは言っても、床が抜ける事態を想定していない、ということになるでしょう。

ましてや、



【防災・地震対策】つかまりん棒
★普段お使いのテーブルがこれ1本で耐圧5トンの地震シャルターに変身

※シャルターって何?w
などは家具の倒壊回避のためのその場凌ぎの気休め程度と思って良いでしょう。

でも――、エコルート社製、207,900円(標準1100キューブの場合)はやっぱり高いなァ。

企業や公民館などの公共施設に用いるなら「買い」かも知れないけど、個人ではねぇ…。でも生命の安全には代えられないか。

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